HROの映画ジャーナル

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13時間 ベンガジ秘密の兵士

 

地上波でトランスフォーマーが放送されたのに関連して同マイケルベイ監督の13時間 ベンガジ秘密の兵士を視聴

 

2013年公開のペイン&ゲインといいノンフィクションにも関わらず、監督特有の数えきれない程の爆発、ダイナミックな色彩カメラワーク、コメディ要素(今回は少なめ) で素晴らしかった。

他のマイケルベイ映画と比べ丁寧に作られている映画でした。

ペイン&ゲインと同じくビデオスルー映画。ぶっちゃけ両方とも名作だったので映画館で観たかった…

 
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原題 13hour The Secret Soldiers of Benghazi

監督 マイケルベイ

 

 

ジェームズ・バッジ・デール

(タイロン・“ロン”・ウッズ役)

わかる範囲でワールドウォーzの韓国基地で最後の最後に噛まれてしまうあの兵士役だった 

WWZに引き続き悲しすぎる最後、そしてこれが実話という…


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↓ジョン・クラシンスキー

(ジャック・“ジャック”・シルバ役)

DVD版のパッケージを飾る

今夏公開予定の話題作クワイエット・プレイスの監督でもある

すげぇ…

 
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ざっくりストーリー
イスラム映画がネット上に公開されたとこを問題視し暴徒が激化、リビアにあるアメリカ領事館を襲撃。

当時リビア内で非公式な上極秘で銃のブラックマーケットを監視していた元特集部隊が救出に向かう13時間の物語。

〜感想〜

ベイ監督の映画だとアルマゲドン、ザロック、バッドボーイズ1 2、トランスフォーマーシリーズがあるが正直アクションシーンの比率はかなり多かった!この監督の映画で一番多かったんじゃないかな!?

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民兵とのコンタクト時、相手が殉教旅団(味方)か敵かの判断は現地の翻訳者がいないと全く分からない事や、はたまた味方として行動していた奴が目の前で敵と連絡してやがった!とか、ハートロッカーの遠くで見てたり携帯見てるという敵か味方入り乱れている状態、そして非公式で滞在させてる為航空支援も援軍も要請できない緊迫感。

暴徒の民兵は旧政府の武器庫を襲撃、RPGにテクニカル、さらにはDShkも装備してるからもう恐ろしい…

 

オープニングシーケンスの交戦状態になりつつある所で話術を使い説得した所といい、領事館突破時、絶望的な雰囲気や籠城戦…常に緊迫としてたがこれがさらに実話だと思うと恐ろしい 、戦争本当にダメ。

  

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↑準備中のRPG持ちの暴徒を撃った時に地面で炸裂のシーンや、RPGが地面でバウンドしながら向かってくるシーンは凄く印象的

 

そしてカダフィ事件で押収した完全防弾使用のベンツと暴徒とのチェイスシーン


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このシーン、ディセプティコンから逃げてるわけじゃないのに

 
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この映像美!!!! ノンフィクションでも超ダイナミックなカーアクションを撮る破壊大帝 マイケルベイ!!!!!

本当に最高

 

そして一部映画としてはアクションを念頭に置いているものの、ハートロッカーで描かれたような家族や家庭がいるのも関わらず、スリルを求めて幾度となく戦場へ向かう男たちの葛藤が描かれてた所が良かった…

 

でも子供や家族いるなら国に戻って一緒にいてあげて…家族を悲しませないで…

 仕事から家に戻ると子供や嫁がいる。それは一般的に幸福でもあるが自分の居場所がないような…

ファイトクラブでもあったように「傷なしでは死ねない」というような、内に秘めた男特有の暴力中毒や自傷行為なのかも知れない(ちょっと違うかも…)

 

 〜まとめ?〜

ミリタリー好きにもベイヘム好きにも楽しめる映画だったし、登場人物のバックグラウンド(主にムキムキの髭面米兵の為、見分けがつきにくいが…)についても描かれておりなかなか素晴らしい映画だった。

とにかくカッコいい銃撃シーンに熱い男たちのチーム戦を観たければコレ!!!といえる。

見ごたえはバッチリ!

 

そしてある意味call of duty modern warfareのキャンペーン(特にMW2のバーガータウン)の一部を彷彿とさせる演出や雰囲気だった。

戦争は百害あって一理無し。平和が一番。

残った者の悲しみを皆今一度思い浮かべるべき。

戦争はゲームの中だけで十分。


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ここのシーンで思わず嘘だろと言葉が出た…

奇跡も起こることなくだたただ、地獄を耐え抜いた彼ら…

交戦中にも関わらず、少年兵には銃を向けない自らが正しいと考えた行動をする。

男の中の男です。

 

ただそこには希望もなく、救いの手さえも差しのべられる事もなかった。

英雄はベッドでは死ねない。

 この作戦後、ある言葉がない兵士を無惨に扱う兵士に対して泣き叫ぶ姿。

はたまたリビアの暴徒の亡骸に泣きつく母親、友人。

思わずなぜこんな事になってしまったのかと考えてしまいました。

マイケルベイの映画として人情面も丁寧に作られている印象でした。

戦争映画としても非常によく作られていました。

アクションを目当てに観たら紛争の悲惨さもしっかり伝わる名作でした。

こういう作品に出会えて良かった。


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↑同監督の2001年公開「パールハーバー


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↑同監督2016年公開の今作「13時間」

 自分で自分の映画をリサイクルするマイケルベイ。

バトルシップでピーターバーグがマイケルベイの作風を参考にしたというが、それでもこのダイナミックなシーンは誰にも真似できないと思う。